ストシーからの提案


球体を計算する


 私は以前、編み物を教えていました・・・とは、言っても「教室」ってほどではなく、「御近所の方に教えていた」というくらいちっちゃーいものでしたが・・・・。

 それを始めるにあたって「体験教室」などと銘打ったこと3回ほどをやったのですが、そこでは「小学生くらいの時に少しだけ編み物をしたことがある」というレベルの人が2-3時間でできるような物、ということで私が考えたものを教えていました。

 その中で「かぎ針のバッグ」というものもやったのですが、普段編み物を少しでもやっていらっしゃる方は何の苦労もなく編めたのですが、意外にも初心者の方が手こずっていたのは鎖編みの作り目から1段目を拾うということでした。

 考えてみたら、私も1段目を拾う時って作り目がくにゃくにゃして、2段目以降を編むのに比べるとちょっと難しいかも・・・。
 それで、そういう方のためにもっと簡単な方法はないものかしら?と、考えて出たアイディアが「バッグの持ち手から編む」という方法です。

 持ち手も編んで作るものや、ベルト状のものを縫い付けるバッグではできませんが、編んだ本体をプラスチックや木などでできている持ち手に巻きかがりなどで最後に縫い付けたり編み付けたりする方法の代わりのものです。

 方法はこうです。

 バッグの持ち手をコマ編みの要領で 編みくるむ。
 モチーフを作る時の1段目を編む要領と同じですね。
 で、持ち手に付いたものはコマ編みのように見えませんか?

 これは作り目として考えるのですが、次の1段目を編む時の感覚が普段の1段目が終わって2段目を編むという感覚に似ていると思いませんか?これで「作り目から1段目を拾う時に鎖目がくにゃくにゃしてかぎ針が通しにくい」とか、「どこに針をいれればいいのかわからない」ということが少しは解消されるのではないでしょうか?
 それにこの方法だと、初心者の方がなりがちな「編み目の頭がゆるむ」というのも下に向かって編む事で気にならなくなるというイイ事もあります。

 「なーんだ」と言われそうなことですが、初心者の方には編みやすいのではないでしょうか?

 ただ、編む時は持ち手ごと持って編まないといけないので、重たくなるのが難点でしょうね。

 この方法で作ってみたのが持ち手から編む夏用バッグ(参考作品)です。




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